社ちょログ

ベンチャー企業の社長が経験則から備忘録も兼ねて経営に役立つことを発信します。

法人移転の際に知っておくと便利な豆知識を紹介します

さてさて、法人移転シリーズの豆知識編だ。

これまで法人移転に関する記事を以下のように書いてきた。

 

www.shacholog.com

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今回は(恐らく不動産会社に聞けば大抵分かるであろう)役立つ豆知識を紹介する!!!

 

でも、具体的にお願いする不動産会社が決まる前に色々と質問するのは気まずいというアナタの心理を読み取り、今回のような記事を書くのだ。

 

家賃交渉はできるの?

光熱費っていくらかかるの?

共益費って何?

トイレをウォシュレットに変更できるの?

 

ほーら、読みたくなってきただろう。

 

1.法人移転の豆知識①:共益費とはいわゆる「管理費」のこと

事業用物件の場合、家賃とは「家賃部分」と「共益費」に分かれる。

これらを合計して「家賃」と呼び、実際の請求も2つ合計した金額となる。

 

共益費とは住宅物件でいう「管理費」のことだ。

例えば、物件によってはエレベーターがあったり、共有スペースがあったり、清掃業者がトイレや廊下などを掃除してくれたり、セキュリティ会社が24時間監視してくれてたりする。

これらの費用は、当然そのビル内に入居しているテナントたちで出し合うことになる。

ただし、請求はビルのオーナーさん宛てにいくため、家賃と同時にオーナーさんに支払うのだ。

 

例えばこんな感じ。

 

家賃部分:25万円/月

共益費:5万円/月

 

この場合、毎月30万円をオーナーさんに支払うのだ。

 

ただし、この表示方法はオーナーさんのサジ加減によって大分異なり、内訳は上記のような場合でも、

 

家賃部分:30万円

共益費:0万円

 

と表示される場合もある。

 

合計は同じなので毎月支払う金額は変わらないのだが、移転時にかかる不動産会社への仲介手数料が変わってくる。

仲介手数料は「家賃部分」1ヶ月分と決まっているので、共益費と分かれている方が入居する側としては初期費用が抑えられて有り難いのだ。

 

2.法人移転の豆知識②:光熱費と水道代はいくらかかるのか

法人移転時に家賃以外に考慮しなくてはならないのが「光熱費と水道代」だ。

一般住宅の場合も当然かかるこちらの費用だが、恐らく大半の方のイメージは月に合計1万円いかないくらいだろう。

 

法人をナメてはいけない。

 

私自身、最初に光熱費と水道代の請求額を見て目ん玉が飛び出るかと思った。

当社オフィスは30坪くらいの大きさだが、なんと合計約4万円だ。

 

PCをずーっと稼働させている&人が多い分トイレの使用回数が増えるということで、一般家庭からは想像もできないくらいの料金になるのだ。

 

オフィスの広さ、電子機器の稼働状況、従業員の人数によって異なるが、

ITベンチャーで30坪程度の物件であれば月に4万円は覚悟しておこう。

 

3.法人移転の豆知識③:インターネット代

ITベンチャーでなくとも今やどの会社でも必須であるインターネット回線。

契約までの流れは別記事にして紹介したいと思うが、ざっくりと法人のネット料金っていくらかかるの?ということを答えよう。

 

5000円くらい

 

以上だ。

 

家庭用となんら変わりない。

※正確には契約回線数によって異なりますが、大抵の法人は1回線しか契約しないので心配ご無用。

 

4.法人移転の豆知識④:家賃交渉は坪500〜1000円程度まで可能

法人移転で家賃交渉はつきものであり、ここが不動産会社の腕の見せ所とも言える。

 

具体的には、

坪あたり500〜1000円程度であれば交渉の余地があると言われている。

 

ただし、これは「絶対」ではないので勘違いしないように。

もちろん物件によって、そしてその物件の人気度によって異なる。

一般的には法人移転の閑散期であれば、家賃の交渉もしやすくなるだろう。

まあ、一般住宅の引っ越しでもそうだけど。

 

5.法人移転の豆知識⑤:男女別トイレかどうかの分かれ目は25坪

一般住宅の引っ越しとは異なり、法人移転の際に気になるのが「トイレが男女別になっているかどうか」だ。

全く気にしない会社もあるだろうが、少なくとも私はめちゃくちゃ気にした。

女性メンバーのことを考えると、絶対に男女別の方が良さそうだと思ったのだ。

 

で、これは経験則になるが、25坪以下の物件だと9割以上はトイレは1つであり、男女別ではない。

1フロアに複数のテナントが入っていて、トイレが共用の場合は男女別のこともある。

1フロアに1テナントの物件の場合、もしくは複数テナントでも部屋の中にトイレがあるタイプの物件だと、25坪が「運命の分かれ道」だ。

 

とはいえ、トイレを男女別にしたいという理由だけで、家賃の高い広い物件を借りるのは経営者としては微妙なところなので、まあプライオリティはそんなに高くないかもしれない。

 

6.法人移転の豆知識⑥:入居後に工事してトイレをウォシュレットにできる

正確には「できる場合が多い」だ。

オーナーさんがNoと言えば当然できないし、OKだとしても当然自費になる。

まあ、内装工事の一貫的な認識が強いので基本的にはできるだろう。

料金はメーカーによってピンキリだが、工事料金自体はコンセントさえあれば1つ5万円以下でできるだろう。

コンセントがない場合は、電気工事が必要になるので10万円くらいかかるようだ。

※不動産会社の方のお話を元に言っています

 

個人的にだけど、会社のトイレがウォシュレットじゃないだけでめちゃくちゃ萎える。

使うか使わないかは人によると思うけど、今時ウォシュレットじゃないなんて、ふつーに嫌だ。

 

個人的には採用活動にも影響するレベルだと思っている。

 

法人移転に関する豆知識を活かそう

さて、知って得する法人移転に関わる豆知識を紹介した。

法人経営者の方が移転したいと思った時、細かい質問に答えてくれるサイトが無さすぎる気がする。

備忘録も兼ねているが、結構コアな内容を説明したつもりなので、参考にしてほしい。